松江市袖師町、島根県立美術館で開催中の企画展「住友コレクション名品選-フランスと日本近代洋画」(山陰中央新報社、島根県立美術館など主催)に合わせ9日、フランスの管弦楽団で活動した音楽家によるフルートとハープの演奏会があった。美術館ロビーに集まった231人がフランスで活躍した作曲家の6曲に聞き入った。
世界で活躍する管弦楽団奏者による集中講座「石見銀山国際音楽アカデミー」を創設したフルート奏者のトーマ・プレヴォさんと、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団の首席ハープ奏者のニコラ・チュリエさんが登場。美しいメロディーで知られるフランスの作曲家ジュール・マスネの「タイスの瞑想(めいそう)曲」を演奏した。
グノーの「アヴェ・マリア」は、バッハの「平均律クラヴィーア曲集」の一部を伴奏にメロディーをあてた曲で、ハープの音色にフルートの優しい旋律が合わさり、来館者は美しいハーモニーに酔いしれた。
石見銀山国際音楽アカデミー音楽監督でバイオリン奏者の破魔澄子さんとの演奏もあった。
家族と訪れた宍道高校3年の小吹想実さん(18)は「ハープの音の広がりがすてきだった」と話した。
(井上雅子)