松竹芸能に所属し「アメトーーク!」などで人気の高校野球大好き芸人、かみじょうたけしさんが著書「野球の子 盟友」(二見書房)を出版した。著書では、隠岐高校で2003年春のセンバツに出場した隠岐高校監督(当時)の嶽野正樹さん(45)とエースの白野勝さん(37)を取り上げた。高校野球を年間100試合は観戦するというかみじょうさんに、2人の印象や高校野球への思いを聞いた。
(聞き手は報道部・黒崎真依)
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ー白野さんを取材したきっかけは。
「知人の紹介で、(白野さんの)結婚式の余興に招待されて知り合いました。白野さんが昨年隠岐に帰って子どもたちに野球を教えると聞いて、声をかけました」
-著書では居酒屋で嶽野さんと白野さんがセンバツを振り返る場面がありました。2人の関係はどう映りましたか。
「嶽野先生は白野さんがいない間に『俺を甲子園監督にしてくれた』とうれしそうに話してくれました。白野さんが来たら冷たく接してましたが(笑)」
「白野さんも嶽野先生を今でも慕っています。野球部の卒業生で、嶽野先生のことを『だけさん』と呼ぶ人もいて、白野さんに確認したら『絶対嶽野さん、嶽野先生としか呼べない』と恐ろしそうな表情で言っていました」

ー野球部当時の関係がそのままですね。
「やっぱり野球部時代の監督と選手って関係がしっかり残っているんですかね。お互い、当時のことは忘れられないだろうし」

ー島根の野球はどうみていますか。
「嶽野先生の紹介もあり、いろんな島根の野球関係者に会いましたが、出会った人は、みんなすごく野球と直球で向き合っている人ばかりでした。とても親近感がわきました」

ー著書では実際に隠岐を訪れる場面がありました。どうでしたか。
「西ノ島町のホテルに泊まったときの絶景が忘れられません。西ノ島出身の白野さんは『普通ですよ』と言うけど、海が輝いてて。自分も淡路島出身なのでどこか郷愁を感じました。白野さんの案内で摩天崖にも行ったんですが、すごい景色でした。牛馬も僕には近づいて来るのに、白野さんがにらむと近づいて来なくて、地元の人の慣れを感じました」

ー著書のサブタイトル「盟友」にはどんな意味が込められていますか。
「実は、島根、...