松江市内の高校生2人が、竹矢公民館(松江市八幡町)で開かれている「子ども食堂」の拡充に取り組んでいる。食事提供のほか、宿題の指導や子どもとの交流を導入。参加者と接する時間を延ばし、食堂を地域交流の拠点にしたいと意気込む。
2人は、いずれも松江南高校2年の岸本千花歩さん(16)と、岸本亜佑美さん(16)。同校の生徒会長と副会長を務める友人同士だ。
竹矢公民館では「ちくやごめた食堂」と銘打ち、竹矢地区の子どもから高齢者まで幅広い世代を対象に、毎月第3土曜に開催。2人は6月の開始当初からボランティアで参加し、10人前後のスタッフがカレーやオムライスを20人程度に提供するが、食事までの子どもたちの過ごし方など工夫の余地があった。
こうした中、参加者と一緒にだんご作りや、子どもたちへの宿題指導、手軽なスポーツイベントなどを企画。開催ペースも月2回程度にし、主催者や参加者の会話する機会を広げる。
県内の高校生が地域課題の解決に挑む「しまね未来共創チャレンジ」の支援金を活用する。千花歩さんは「多世代交流を通し、地元を元気にしていく」と話し、亜佑美さんは「地域同士をつなぐ役割を果たしていきたい」と力を込めた。
(清山遼太)