毎年10月に行われる最低賃金の改定に注目が集まっている。2023年の最低賃金の全国加重平均額は昨年度の961円から43円引き上げられ、1004円となる。厚生労働省は43円の引き上げは1978(昭和53)年度以降で最高額だとしている。

 地域別に最低賃金を見ると、東京都が最も高い1113円となる。千円を超えるのは他に神奈川県(1112円)、大阪府(1064円)、埼玉県(1028円)、愛知県(1027円)、千葉県(1026円)、京都府(1008円)、兵庫県(1001円)で合計8都府県だった。ちなみに、山陰地方では鳥取県は900円(昨年比46円増)、島根県は904円(同47円増)で、両県とも昨年と比べ大幅に引き上げられる。

 最低賃金は厚生労働大臣の諮問機関である中央最低賃金審議会が示す「地域別最低賃金額改定の目安について」などを参考に、...