JR大田市駅(奥)から続く通りを埋める来場者=大田市大田町
JR大田市駅(奥)から続く通りを埋める来場者=大田市大田町

 秋分の日の23日、大田市中心部で秋の彼岸市が始まった。400年以上の歴史があるとされる伝統行事で、歩行者天国となったJR大田市駅(大田市大田町)から続く約1・5キロ区間に露店が並び、大勢の人でにぎわった。24日もある。

 彼岸市は、彼岸に寺の境内で物々交換したのが始まりとされ、春と秋の彼岸の中日に催されるため「中日(ちゅうにっ)つぁん」とも呼ばれる。大田商工会議所が主催し、から揚げや焼きそばなど約140の露店が連ねた。

 午前中から続々と人が集まり、楽しそうに散策したり、リンゴあめをおいしそうになめたりする子どもたちの姿も。大田市波根町の会社員小原祐樹さん(46)は「久しぶりで、子どもが喜んでいる。イベントが多くなって盛り上がれば若者も増えると思う」と話した。

 天候に恵まれた場合、2日間で最大5万人を見込んでいるという。

(曽田元気)