4年ぶりの春の「中日つぁん」で通りを埋める買い物客=大田市大田町
4年ぶりの春の「中日つぁん」で通りを埋める買い物客=大田市大田町

 「中日つぁん」の愛称で親しまれる大田市恒例の彼岸市が21日、市中心部の大田町内で始まった。車両の通行を規制し「歩行者天国」となったJR大田市駅から延びる通りは、イカ焼き、クレープなど135の露店が軒を連ね、市内外から訪れた人がひしめき合った。22日もある。

 400年以上の歴史があるとされる春と秋の伝統行事で、新型コロナウイルス禍による中止を経て、4年ぶりの春の開催。露店や地元商店のブースでマスク姿の人たちの列ができ、石見神楽、よさこい踊り、高校生の吹奏楽のステージも盛り上げにひと役買った。

 普段は静かな街の久々の活気に、家族で訪れた大田市祖式町の会社員大屋亮介さん(39)は「子どもが喜んでいて良かった。こうして人が集まり、にぎわいが復活してほしい」と話した。

  (曽田元気)