プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージが18日に始まる。セリーグで18年ぶりにリーグ優勝した阪神タイガースを引っ張ったのは、3年目の村上頌樹投手と佐藤輝明内野手。両選手と同学年で、高校時代に出雲高校の主戦として夏の甲子園、大学では関西学生野球連盟のリーグ戦で対戦した記者が2人の当時を振り返る。
(編集局・原暁)
「あれは打てない」
2016年夏、初めて甲子園に出場した出雲高校にとって、最も当たりたくない相手は、その年の選抜を制した智弁学園高校(奈良)だった。特にエースの村上投手は、選抜時点で既に超高校級だった。
夏の甲子園初日の第2試合目で、ともに先発投手として投げ合った。身長は同じ170センチ台で、ステップ幅が同じ6歩だったことをよく覚えている。必要以上にマウンドの土を直さなくてよかった。
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