国内外で活躍するハープとバイオリン奏者の演奏会がこのほど、雲南市三刀屋町伊萱の介護施設「デイサービスだんだん」であり、利用者ら約30人が美しい音色に聞き入った。
生の音楽に触れる機会を設けようと施設が企画。松江市を拠点にしたデュオ「X(イクサ)」として活動するバイオリン奏者の辺見康孝さん(52)=松江市比津町=と、ハープ奏者の松村多嘉代さん=大阪府大阪狭山市=が訪れた。
この日は「荒城の月」や「見上げてごらん夜の星を」など計9曲を披露。曲間には「眠たくなったら寝ても大丈夫ですよ」と優しく声をかけ、観客をリラックスさせた。アンコール曲の童謡「ふるさと」は全員で斉唱し、終わると大きな拍手が会場を包んだ。
雲南市加茂町南加茂の藤原タキ子さん(92)は「素晴らしい音色をすぐ近くで聞けてよかった」と喜んだ。(山本泰平)