出雲署が19日、暗号資産(仮想通貨)取引の名目で、出雲市内の70代女性が現金846万円をだまし取られる特殊詐欺被害に遭ったと発表した。
同署によると、3月ごろに女性のSNSに投資関係グループから招待が届き、女性は5月に参加。グループ上で「仮想通貨の取引がもうかる」と言われたことから、詐欺グループが作ったとみられる投資アプリをダウンロードして、6~7月に指定口座に計600万円を振り込んだ。
その後、投資した仮想通貨の価値が600万円から340万円に下がったため「500万円あればプロトレーダーの指導が受けられる」と言われ、8月に追加で160万円を振り込み、さらに報酬の先払いで約86万円を振り込んだ。
その後、価値が1億7千万円まで上がり、相手に出金を求めたところ、「1億7千万円の20%を振り込めば出金できる」と言われ、不審に思った女性が知人に相談し、9月に出雲署に届け出た。