「世界の警察官」の座を降り、自国第一主義に走った米国。議会襲撃事件や、大混乱したアフガニスタン撤兵は超大国の陰りを印象付け、ロシアによるウクライナ侵攻の呼び水ともなった。しかし、侵攻後は同盟国とスクラムを組み、プーチン大統領の「失地回復(レコンキスタ)」と対峙(たいじ)する。米通商代表部の元高官で、現在は米証券投資者保護公社の副理事長を務めるグレン・S・フクシマ氏に計4回にわたり、「歴史の変曲点」(バイデン大統領)に立つ米国の巻き...