女子サッカーのなでしこリーグ2部参入を懸けた入れ替え戦が4日、開幕する。昨年に続く挑戦となるディオッサ出雲FC(中国女子サッカーリーグ)は5日の第1節を皮切りにホーム戦1試合、アウェー戦2試合を行い、4チーム中3位以上に入れば昇格が決まる。選手たちは3戦全敗した昨年の悔しさを胸に「全勝するつもりで戦う」と意気込む。
第1節は、SEISA OSAレイア湘南FC(神奈川)と対戦。9月に福島県であった予選大会では0ー2で敗れた相手で、細かくパスをつないで守備を崩していくスタイルが持ち味で個人の技術も高い。ディオッサ出雲が相手陣内の高い位置でプレスをかけ、得点につなげられるかどうかがポイントになる。
第2節(12日)は、なでしこリーグ2部で今季最下位のノルディーア北海道をホームに迎える。初対戦のため手探りな部分はあるが、豊富な運動量で相手の守備をかき回したい。
第3節(19日)は、予選大会ではPK戦の末、勝利したFC今治レディース(愛媛県)とぶつかる。前線にボールを集めて積極的にシュートを打ってくるスタイルにうまく対応し、一瞬の隙をついてカウンターを仕掛けたい。
友近真那主将は「調子は上がってきている。一戦一戦丁寧に戦いたい」と話し、堺陽二監督は「本番は思い切り戦うだけ。チーム全員で勝利をもぎ取る」と力を込めた。
(佐野翔一)