バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の島根スサノオマジックは10月28、29の両日、ホームの松江市総合体育館でレバンガ北海道と対戦し、厳しい試合ながらも連勝し、7勝2敗とした。エースのペリン・ビュフォードがけがで欠場し、北海道との2戦目は延長にもつれこんだ。11月は中地区首位の川崎、昨シーズンの覇者・琉球、昨シーズン準優勝の千葉とそれぞれ2試合あり、上位チームとの対戦が控える。前半戦のヤマ場をどう乗り切るのか、展望した。(舟越幹洋)

 ビュフォードはチームによると足首を痛めているとのこと。バスケットボールでは足首を痛めやすい。このため選手は練習時から、テーピングなどの予防対策をとっている。長期離脱しなければならないような深刻なけがではなさそうで、ひと安心だが、復帰は回復状況を見てということになるだろう。

ペリン・ビュフォード

 3週間程度の休養が必要と考えると復帰は11月30日、12月1日の千葉戦からか。それまでには3、4日の川崎と11、12日の琉球戦がある。ここをなんとかビュフォード抜きのメンバーで乗り切らなくてはならない。

エース欠場、大きな試練

 ビュフォードは昨シーズン、けがなく全試合、攻守にチームを引っ張ってきた。スピードを生かした1対1での得点力はもちろんだが、ディフェンスやリバウンドも強い。また、ドリブルがうまくオフェンスでボールをキープして、ゲームをコントロールしてくれる、チームにとっては欠かせない存在。今シーズンは相手チームから徹底したマークを受けてきたので、少し休養するのはプラスになると思いたい。

 ビュフォードの欠場はチームにとって大きな試練だ。10月28日、北海道との初戦、ビュフォード欠場と聞いて「え、これは厳しい試合になる」と正直、思った。それと同時に、開幕からチーム全体に「勝たなくては」という意識が強く、ゲームの入りでシュートが硬く、シュートが落ち、そのリバウンドを相手に取られて、有利な攻撃を展開されてしまうという、悪循環になっていた。悪循環を打ち破るきっかけになるかもしれないと思った。

レバンガ北海道との第9戦でドリブルで攻め込む北川弘=松江市総合体育館

 困った時に何とかしてくれていたビュフォードがいないと、...