管内の風景を描き「スケッチポリス」として活動する雲南署の木村一博巡査部長(59)=八川駐在所勤務=の作品が19日、雲南市三刀屋町古城のアスパルで展示される。警察に親しんでもらおうと、雲南署や駐在所を柔らかなタッチで描いた21作品を並べる。
木村巡査部長は2019年、島根県奥出雲町下横田の八川駐在所に赴任。管内の地理を学ぶためにJR出雲坂根駅(奥出雲町八川)や東三瓶フラワーバレー(飯南町志津見)などを巡り、風景を書き留めてきた。飲酒運転撲滅や交通安全啓発ポスターも含め、手がけた作品は100点を超える。
今回展示するのは4月~9月にかけて制作した。「警察の施設を身近に感じてほしい」と、雲南署や管内の広域交番、駐在所全21カ所を水彩絵の具や色鉛筆で描いた。雲南署は建物の前後に青空と桜の木を配置し、のどかな雰囲気を伝えている。
木村巡査部長は「絵をきっかけに、施設で働く警察官の仕事にも目を向けていただき、目指す子どもが増えてほしい」と期待する。
展示は午前9時半~午後2時で「一宮ふるさと祭り」に合わせて実施する。木村巡査部長が制作した交通安全啓発の紙芝居の読み聞かせもある。(山本泰平)