▽短歌 宮里勝子選
若くして逝きたる弟偲びつつ僧侶と語る夏の座敷に 浜 田 向井 稔信
【評】定型を守り流れもよく情報の伝達はしっかりできている。逆縁ほどの哀しみは他になく偲(しの)ぶことが何よりの供養でしょう。言いかけて途中で止める結句の言いさしに工夫がある。
秋立ちて花咲き初めし野牡丹の濃き紫に朝露やどる 大 田 佐藤 徳郎
【評】植物は季節の移り変わりに敏感。猛暑日が続いても立秋を迎えると野牡丹の蕾(つぼみ)がふくらみ、濃い紫色の花をかかげる。朝露もおり始めると既に晩...
▽短歌 宮里勝子選
若くして逝きたる弟偲びつつ僧侶と語る夏の座敷に 浜 田 向井 稔信
【評】定型を守り流れもよく情報の伝達はしっかりできている。逆縁ほどの哀しみは他になく偲(しの)ぶことが何よりの供養でしょう。言いかけて途中で止める結句の言いさしに工夫がある。
秋立ちて花咲き初めし野牡丹の濃き紫に朝露やどる 大 田 佐藤 徳郎
【評】植物は季節の移り変わりに敏感。猛暑日が続いても立秋を迎えると野牡丹の蕾(つぼみ)がふくらみ、濃い紫色の花をかかげる。朝露もおり始めると既に晩...
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