

夕暮れ時の宍道湖畔で、AR(拡張現実)を活用した1日1時間限定のイベントが開催されている。スマートフォンのカメラを夕日にかざすと、画面に「いつも頑張っているね」「今日も頑張ったあなたにごほうび」など元気づけるメッセージが届き、観光客や住民のたそがれ時間に寄り添う。11月末まで行う。
イベントは雨の日を除く日没時間の前後30分間に、専用チケットのQRコードをスマホで読み込み、カメラを夕空の宍道湖に向けると画面にメッセージが浮かぶ仕組み。夕日が見られる晴れや曇りの天候、時間帯でメッセージが変わり、約50パターンある。
任意団体の「水の都松江観光ブランド創出協議会」が企画し、観光庁の補助事業を活用。観賞場所や周囲の自然を解説するパンフレットも作成し、インバウンド(訪日客)に対応した英語表記も添えた。2千枚を無料で配る。
宍道湖サンセットカフェを営む企画プロデューサーの植田菜月さん(33)は「夕日を見に来た人の励みになる時間になればうれしい」と話した。
専用チケットは宍道湖サンセットカフェ、ぐるっと松江レイクラインバス内、松江しんじ湖温泉の宿泊施設8カ所で配布している。(森みずき)