「神在月」となり観光シーズンを迎えた出雲市。休日の列車には出雲大社参拝者ら多くの観光客が乗っており、突然の事故に驚きの表情を浮かべた。
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列車は出雲大社前行き。事故当時は運転士を除く206人が乗車し、神在月で車内は他の休日よりも多かった。
列車の2両目に乗っていた兵庫県姫路市の会社員男性(53)は「ビーと警笛音が鳴って急ブレーキがかかった。ぶつかった衝撃はあまり感じなかったが、車から煙が上がっていた」と当時の状況を振り返った。日帰りでの出雲大社参拝だったため「仕方がないので、JR出雲市駅まで歩き、帰りの電車に乗ろうと思う」と引き返した。
徳島市から友人2人と訪れた大学生の男性(21)は「ブレーキの摩擦で白い煙が上がり、最初は何が起きたか分からず、周りは騒然とした」と驚いた表情で話した。事故を受け一畑電車は代替バスを運行したため「せっかくなので参拝はしようと思う」とバスに向かった。(片山皓平、黒沢悠太)