食、文化、スポーツを通して障害の有無にかかわらず住民が交流し、理解を深めるイベント「皆生さんさん祭り」が2日、米子市皆生3丁目の米子サン・アビリティーズであった。家族連れや福祉施設の関係者ら約500人が訪れ、共生社会の実現に向け、思いを深めた。
障害者福祉施設の運営などを手がける養和会(米子市上後藤)が主催。市内を拠点に活動する「US倶楽部」によるダンスや、米子養護学校高等部の生徒による神楽の披露、車いすバスケや風船バレーといったパラスポーツの体験会があった。同校や市内の福祉事業所によるカレーや工芸品の販売もあり、買い求める人で会場はにぎわった。
米子養護学校の生徒による神楽は、「八岐大蛇(やまたのおろち)」を披露。表現活動の授業で練習しており、太鼓や笛の音色に合わせて舞う8頭の大蛇が会場を沸かせた。
スサノオを演じた相見健斗さん(17)は、学生生活最後の舞台だったとし「一つ一つの動作に思いを込め、うまく舞うことができた」と話した。
(中村和磨)