四季を大切にする心は、日本の文化に欠かせないものだ。春は満開の桜の下でピクニックをしたり、秋になるとサンマの塩焼きを食べたりと、日本の人々はそれぞれの季節がもたらす最高のものを全力で楽しもうとする。花見ほどの関心はないかもしれないが、冬が近づくこの時期の風物詩といえば、何千羽ものコハクチョウの飛来ではないだろうか。私も含め、きっと多くの人が楽しみにしているはずだ。先月、山陰地方にもこの美しい鳥たちが飛来し、私の家近くの赤川にも群れが戻ってきた。
赤川の南岸には、出雲大東駅付近から斐伊川との合流点まで10キロ以上にわたってきれいに整備された遊歩道が続いている。ここ数年は、ほぼ毎週のように...