師走の松江を舞台にした「国宝松江城マラソン2023」(松江市、島根陸上競技協会、山陰中央新報社、国宝松江城マラソン実行委員会主催)が3日、開かれた。日本陸連公認の42・195キロと、新設されたファンラン(4・5キロ)で3344人のランナーが時折、小雨が降る中、城下町や宍道湖、中海の風景を楽しみながら健脚を競った。
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午前8時半の号砲と同時に、選手たちは松江市総合体育館前(松江市学園南1丁目)を出発。松江城や宍道湖沿いの市街地を走り抜けた後、中海沿岸のコースを反時計回りに進んだ。
沿道に詰めかけた観衆はランナーに「ナイスラン」「あと少し」などと声を掛けて応援。エイドステーションでは、しじみ汁やあご野焼きなどが振る舞われ、島根の名物でエネルギー補給をしたランナーが勢い良く飛び出していった。
東京都多摩市の会社員、久田明さん(65)は「雨の影響を受けたが、宍道湖や中海沿いの開けた風景がよかった」と満足そうに話した。
男子総合は2時間31分46秒で門脇空さん(33)=大阪府、大阪陸協=、女子総合は2時間42分55秒で松村幸栄さん(35)=埼玉県、東京陸協=がそれぞれ初優勝した。(森山郷雄)