NHK・BSのランニング番組「ランスマ倶楽部(くらぶ)」の収録で、タレントの井上咲楽さん(24)が初の国宝松江城マラソンに挑戦した。山陰特有の気候に悩まされながらも目標の3時間半切りを達成し「島根で気持ちよく走ることができた」と充実感を漂わせた。
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井上さんは、2019年の東京マラソンを皮切りに各種大会に出場。フルマラソンは今回が5回目の挑戦となった。
勢いよくスタートを切ると「リズムよく走れた」と想定した1キロ4分55秒のペースを上回る4分50秒でピッチを刻んだ。
「さくらちゃんファイト!」とプラカードを掲げる沿道の声援に応え、上り坂でも大きくタイムを落とさず、女性ランナーにとって非常に難易度が高い「サブ3・5(3時間半切り)」をクリアする3時間27分35秒の自己ベストでゴール。女子総合で完走した376人中25位、世代別(29歳以下の部)は31人中2位と堂々の走りを披露した。
「中海と宍道湖の景色が雄大で、見ながら走るのはぜいたくだった」と冬の松江路を堪能した様子。前日には、のどぐろやしじみ汁を口にして英気を養い「島根パワー」が好タイムにつながったという。
午前中には雨やあられが降る中、起伏の激しいコースを走りきり「気持ちを鍛えられたレースになった」と振り返り、島根でよいイメージを持てて走れただけに「また来て走りたい」と笑顔で話した。(原暁)