11月下旬、ネオン輝く夜の東京・銀座は歩道を多くの人が行き交い、道路では「空車」の表示灯を付け、乗客を待つタクシーが列をなしていた。

 新型コロナウイルス禍が落ち着き、にぎわいを取り戻す一方、首都圏の運転手不足は深刻だ。都内や神奈川県内をエリアにするグリーンキャブ(東京都)は必要人員2400人に対して10月時点で約2千人にとどまる。人材確保に力を入れる中、狙いを付けたのが地方の運転手だった。

 4月に採用した28人のうち...