うっすらと雪が積もった松江市中心部=21日午前8時27分、同市殿町(画像の一部を加工しています)
うっすらと雪が積もった松江市中心部=21日午前8時27分、同市殿町(画像の一部を加工しています)

 山陰両県は21日、冬型の気圧配置が強まってこの冬一番の寒気が流れ込み、各地で雪が降った。松江、鳥取両地方気象台は23日にかけて警報級の大雪になる恐れがあるとし、路面の凍結や農作物の管理などに注意を呼びかけている。

 両地方気象台によると、上空1500メートルに氷点下12度以下の寒気が流れ込んだ。21日午後5時現在の最大降雪は瑞穂(島根県邑南町)31センチ、大山(鳥取県大山町)19センチなど。22日午後6時までの24時間降雪量は、島根県と鳥取県の山地で50センチを見込んでいる。

 島根県内では22日に高校4校、中学校1校、小学校5校が臨時休校する。

 21日午後5時現在の降雪は島根県飯南町赤名で19センチを観測。道の駅頓原(島根県飯南町花栗)に隣接する産直市ぶなの森に勤める大井玲子さん(50)は朝から雪かきに追われ「いよいよ本格的な冬が来た」と話した。

 松江市では21日午前、市営バスに乗り込もうとした乗客1人が足を滑らせて転倒し、救急搬送された。命に別条はない。

 風も強まり最大瞬間風速は松江24・2メートル、浜田19・5メートルを観測。JR西日本中国統括本部は強風のため、山陰線の益田-長門市駅(山口県長門市)間で約8時間運転を見合わせた。普通9本が運休、1本が最大50分遅れ、約100人に影響した。22日は木次線の出雲横田-備後落合駅間で終日運休する。

 日本エアコミューター(JAC)も強風のため、出雲-隠岐1往復2便、出雲-福岡1往復2便を欠航し、計96人に影響した。(黒崎真依、狩野樹理)