ゲームの練習に黙々と打ち込む部員たち=松江市大庭町、立正大淞南高校
ゲームの練習に黙々と打ち込む部員たち=松江市大庭町、立正大淞南高校

 サッカーや野球の強豪校として知られる立正大淞南高校(松江市大庭町)が今春、eスポーツ部を設け、部員が活動に励んでいる。ゲーム用の高性能PCを6台配備し全国大会に複数チームがエントリー。20日に控える県予選決勝は同校の2チームの争いとなっており、実際のスポーツ同様の熱量で練習に打ち込む。 (中島諒)

 「ナイスパス」。放課後の部室、車を操作してサッカーに似た競技を行う3人一組のゲーム「ロケットリーグ」で対戦中の部員が、ゴールに歓声を上げた。

 ゲームの腕前を競うeスポーツの部活動は、同校が近年のeスポーツの発展性に着目して創設した。現在は3年5人、2年4人、1年1人の計10人が週5日の練習に汗を流す。大半はバスケットボール部やライフル射撃部などと兼部で、一度練習を終えてからeスポーツ部に合流することもある。

 「『待ってました』という生徒が予想以上に多かった」と畑山友朗顧問が振り返るように、生徒の関心は高かった。当初3台だったPCは部員の増加に合わせて3台追加。同一大会に部から複数のチームが出場できるよう環境を整え「全員がレギュラーとして自覚を持ち、腕を磨いている」と士気の高さを喜ぶ。

 全国大会の一つで、サッカーゲーム「ウイニングイレブン」で争う「全国都道府県対抗eスポーツ選手権高校生の部」(2人一組)の県予選決勝が20日に控えており、出場は同校の2チームのみ。決勝を制した1チームが県代表になる見込みで、8月の中四国ブロック大会を勝ち進めば、全国切符が手に入る。

 決勝に出場する2組4人はサッカー部のコーチから戦術面の指導を受け、調整を進める。女子2人チームの上川愛海さん(16)=2年=は「決勝が部員同士で勝てるか不安だが、全国に進み、部の名前を知らしめたい」と腕をまくる。