鋳物(いもの)とは、古くから金属を溶解し、あらかじめ造られた型に流し込んで、はじめの型に等しい形の器物を製作する技法をいう。近世には全国各地で銅や銑(ずく)(銑鉄(せんてつ))を大量の木炭などの燃料で溶解し、鍋(なべ)、釜(かま)、釣鐘(つりがね)などの製品が製造された。松江藩では釜甑方(ふそうかた)と称される藩営の工場が設置され...
松江藩釜甑方の鋳物生産 藩専売制度の一翼担う 民間委譲 現代に息づく技術〈鳥谷 智文〉
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