若者が働きながら移住を体験する制度「大人の山留学」の参加者を、島根県美郷町が募集している。町が続けるインドネシア・バリ島のマス村との交流事業などに1年間携わり、中山間地域での暮らしの魅力を知ってもらう。
大人の山留学は、島根県の隠岐島前3町村が展開するお試し移住制度「大人の島留学」を参考に、2023年度に始めた。1期生で宮崎県出身の大学生佐藤悠さん(23)が、マス村との友好協定締結30周年記念事業などに携わり、24年度から町職員として働くことが内定している。
期間は24年4月から1年間で4人を募集。マス村との交流事業のほか、「ひなびた温泉」ランキング日本一になった千原温泉(島根県美郷町千原)のPR事業など、温泉や食、美肌をテーマにした観光振興、移住・定住促進といった町の主要事業に関わる。
報酬は月額17万円。住居は家賃、水道光熱費が無料のシェアハウスが用意される。希望者は町ホームページから応募する。町美郷暮らし推進課の竹下昌輝主任は「地域づくりや田舎暮らしを気軽に体験してほしい」と話した。(佐伯学)