岸を離れる漁船=1日午後4時58分、島根県隠岐の島町港町、西郷港(読者提供)
岸を離れる漁船=1日午後4時58分、島根県隠岐の島町港町、西郷港(読者提供)

 石川県能登地方で発生した地震を受け、浜田市は午後5時20分に市災害警戒本部を立ち上げ、同5時半過ぎから自主避難所を市立第三中学校など6カ所に順次開設した。

 高台で浜田漁港を眼下に望む道の駅ゆうひパーク浜田(浜田市原井町)には、避難する市民の車が徐々に増えた。津波第1波の到達予測午後5時40分前に110台以上が並び、車内で待機したり、車を降りて日本海の様子を眺めたりする人の姿が見られた。

 午後4時20分過ぎ、家族5人で、車で避難した浜田市港町の会社員三家本竜也さん(42)は「家で子どもと遊んでいた。海が近いので念のために逃げた。東日本大震災のこともある」と不安そうに話した。

 益田市も午後5時過ぎ、告知放送やメールなどで注意を呼びかけた。

 島根県隠岐の島町では午後5時ごろ、西郷湾で複数の漁船が係留場所を離れて安全な場所へ移動を始めた。同町港町周辺で高台に避難する住民がいた。町危機管理室によると、被害はない。

 鳥取県内の沿岸部でも、県や境海上保安部によると午後6時26分現在、被害は確認されていない。