羽田空港で2日発生した日航機火災の影響で、山陰両県4空港に午後6時以降に発着予定だった9便が欠航し、少なくとも1410人に影響が出た。2日午後10時時点で3日の運航は未定という。帰省の利用が多い正月に起きた突然の事態に、利用者らからは困惑の声が上がった。
欠航したのは、羽田ー出雲1便、出雲ー羽田1便▽萩・石見ー羽田1便▽羽田ー米子2便、米子ー羽田2便▽羽田ー鳥取1便、鳥取ー羽田1便ー。このうち、午後5時40分に米子を出発した便は福井県上空で引き返した。
出雲空港カウンターは手続きを待つ人の長い列ができた。都内から出雲市に帰省した会社員今田大樹さん(28)と妻ほのかさん(30)は「欠航は仕方ない。旅客機の乗客が無事に脱出できてよかった」と話した。
困惑する声も。都内から松江市に帰省した20代会社員女性は「仕事始めにどう間に合うようにするかで頭がいっぱい」とスマートフォンで移動手段を探した。
また、米子空港の担当者は「お客さまの対応でパンク状態」と話した。
(原暁、佐野卓矢)









