島根県唯一のデパート・一畑百貨店(松江市朝日町)の閉店まで1週間となる中、名物催事の北海道物産展に出店してきた北海道の有志が6日、地下食品コーナーで「ミニ北海道フェア」を始めた。「一緒に最後を盛り上げたい」と口をそろえ、閉店日の14日まで声を張り上げて仲間である従業員と共に駆け抜ける。 (多賀芳文)
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・【写真】一畑百貨店、最後まで共に盛り上げる 閉店まで1週間、北海道の有志がミニ物産展
「おいしいよ」「一口食べてみて」。6日午前10時過ぎ、地下食品コーナーの一角で、市場のような威勢のよい声が響いた。
札幌、函館両市の海産物販売店7店舗が並び、家族連れらが開店直後から訪れた。いくらやほっけの開き、海藻の加工品など北海道ならではの食品を味見しながら品定めし、「また来たよ」と声をかける常連客の姿もあった。
地元にいながら名産を楽しめる北海道物産展は百貨店の目玉で、ほぼ毎年開催し、48回の歴史を刻む。昨秋に最後となったが、長年出店してきた北海道の有志が立ち上がった。
「最後に一緒にやりませんか」と百貨店に声をかけたのは、...