亀井亜紀子氏
亀井亜紀子氏

 細田博之前衆院議長の死去に伴う衆院島根1区補欠選挙を巡り、立憲民主党本部が9日、持ち回りの常任幹事会を開き、党島根県連代表で元職の亀井亜紀子氏(58)を公認候補とすることを決めた。亀井氏は11日に松江市内で記者会見を開く。

 立民の岡田克也幹事長は同日、国会内での定例会見で、細田氏が会長を務めた自民党安倍派の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑や、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係性が争点になるとの考えを示し、「党として重要な選挙で、全力でバックアップしたい」と話した。

 亀井氏は山陰中央新報社の取材に対し、「『政治とカネ』の問題は避けて通れない。公正な選挙と『自民1強』のままでいいのかどうかを問いたい」と述べた。連合島根も近く推薦を正式決定する見通し。国民民主党島根県連は連合島根の判断を尊重し、独自候補の擁立を見送る方針にしている。

 補選はこのほか、自民島根県連が公募に名乗りを上げた2人を審査中で16日に候補者を決める。共産党は新人の村穂江利子氏(55)を擁立する。公選法の規定により、4月16日告示、28日投開票の公算が大きい。
(高見維吹、原田准吏)