集まった支援物資を整理する藤原紘子駅長=島根県奥出雲町八川、道の駅・奥出雲おろちループ
集まった支援物資を整理する藤原紘子駅長=島根県奥出雲町八川、道の駅・奥出雲おろちループ

 道の駅・奥出雲おろちループ(島根県奥出雲町八川)が、能登半島地震で被災した石川県の道の駅に送る支援物資を受け付けている。駅長の藤原紘子さん(39)が、女性駅長を中心につくる団体の呼びかけに賛同。被災地にある道の駅駐車場には多くの避難者が集まり、車内で過ごしており、支援を通じて復興を後押しする。

 藤原さんは、今回の地震で最大震度5強を観測した新潟市出身。実家は越後平野が広がる海から約3キロの場所にある。

 地震発生直後から、約40人が所属する「全国『道の駅』女性駅長会」のメンバーが連絡を取り合い、支援を決定。駐車場、トイレがある道の駅には車で避難してきた住民が車中泊している状況と聞き、「道の駅の連携の中でできることがあればやりたい」と手を挙げた。

 2004年の新潟県中越地震、07年の同県中越沖地震を経験した新潟県の道の駅関係者が熱心に取り組む中、藤原さんは「離れているからこそできる支援がある。北陸出身者として協力したい」と話す。

 いずれも新品のおむつ、おしりふき、タオルを集める。受け付けは20日まで。新潟県内の道の駅で集約し、石川県輪島市にある道の駅・のと里山空港へ届ける。

 奥出雲おろちループの営業時間は午前10時~午後4時。水曜定休。電話0854(52)3111。(狩野樹理)