島根県立大地域政策学部3年生の2人が、江戸時代の石見銀山領代官でサツマイモ栽培を勧め、住民を飢饉(ききん)から救った井戸平左衛門(1672~1733年)の頌徳(しょうとく)碑のデジタル化に取り組んでいる。スマホで3Dデータを取り込み、浜田市を中心に中国地方に533基ある碑の位置とデータをひも付けて閲覧できる地図の作成を目指す。

 平左衛門は1731年に60歳で石見銀山領を治める大森代官に就き、翌年の「享保の大飢饉」では、年貢を減免しサツマイモを薩摩から導入して栽培を奨励した。今も...