謝罪する島根県教育委員会の今岡重之総務課長(右)=松江市殿町、県庁
謝罪する島根県教育委員会の今岡重之総務課長(右)=松江市殿町、県庁

 島根県教育委員会が31日、業務上、関わりがあった女性職員1人に抱きつくなどセクハラ行為をしたとして、県教委が所管する教育機関に勤務する男性再任用職員(62)を同日付で停職2カ月の懲戒処分にしたと発表した。職員は同日付で辞職した。

 県教委総務課によると、県職員だった2015年と退職して再任用職員となった23年の勤務時間外に計5回、「仕事の話がある」と喫茶店などに女性を呼び出し、抱きついたり、頭や肩を触ったりしたという。23年8月に女性が勤務先に相談し、発覚した。

 同課によると、男性は聞き取りに対して「浅はかな行為をしてしまった」と行為を認め、反省しているという。

 松江市殿町の県庁で記者会見した同課の今岡重之課長は「県民の信頼を大きく裏切る行為で大変遺憾。被害者や県民に心よりおわび申し上げる」と謝罪。再発防止に向け、県教委の全所属長に対し、各職員が服務規律を徹底するよう文書で通知した。   (原暁)