かつて山陰一のメインストリートと呼ばれた「京店」(松江市末次本町)が2024年、誕生300周年を迎えた。京都に似せた町並みはかつての専門店街から、飲食店も並ぶ観光地へと装いを変えて今に至っている。商店街協同組合は京店の歴史や魅力を発信しようと記念ロゴシールや町並みに掲げる旗を新調し、イベント企画を模索する。

 京店は、享保9(1724)年、松江松平藩5代藩主の松平宣維(のぶずみ)が、京都から伏見宮邦永親王の息女の岩姫を妻に迎えた際、...