【用語紹介】神楽いろは

 

 御花【おんはな】

 神社での奉納神楽などで、上演団体へ感謝や激励の意味を込め観客が渡す寄付金。「花を打つ」と呼ばれ定着している。神楽団体の活動資金となり衣装、道具の購入費や遠方で上演する際の費用となる。

 額に決まりはないが1口3千~5千円が相場とされ、上演の幕あいで寄付者の名前が披露されるのが慣例。近年は若い世代に習慣がなくなったことや奉納神楽の在り方が変わり機会、額とも減少傾向にある。

 

 採物【とりもの】

 神楽を舞う時に舞い手が手に持つ道具を指し扇子や鈴など種類は多い。50センチほどの竹に独特の切れ込みを入れ、折り曲げた白、赤、緑の和紙を付けた幣(へい)は、主に神役が使う。竹の両端にはたき状に1センチほどに切った紙...