松江城に近い島根県庁前(松江市殿町)に建設される高層マンション(高さ57メートル、19階建て)について、景観審議会による再審査を求める市民団体の要望書に対し、松江市が「現時点で再度開催する予定はない」と回答したことが、15日に分かった。
市は回答書で、マンションの高さは市景観計画の基準を満たしており行政措置は講じられないとし、現時点での再審査を否定。一方で、景観への影響に配慮した色彩への見直しと、住民や関係者への説明を事業者に要請しているとした。
要望書はマンション建設による景観悪化を懸念する地域住民らでつくる団体「まつえ/風景会議」が、市景観計画の基準を満たすとした昨年10月の景観審議会の判断を不服として提出した。回答書は8日付で13日に郵送で届いたという。
(堀尾珠里花)