記者会見で血判状を見せる独島守護全国連帯の崔在翼議長(中央)=2019年2月22日、松江市内
記者会見で血判状を見せる独島守護全国連帯の崔在翼議長(中央)=2019年2月22日、松江市内

 島根県が22日に松江市殿町の県民会館で開く「竹島の日」記念式典で、例年会場近くで抗議活動をする韓国の民間団体「独島守護全国連帯」(ソウル市)が、今年の来日を見送ったことが16日、分かった。

 団体の崔(チェ)在翼(ジェイク)議長が山陰中央新報社の電話取材に応じ、「今年は行かない」と答えた。崔議長は「代わりに竹島の日の前日(21日)にソウルの日本大使館前で『竹島の日』の撤廃を促す集会をする」と話した。

 崔氏は2005年3月の県「竹島の日」条例が可決する際に県議会近くで抗議活動を行ったほか、06年から毎年、記念式典会場近くに姿を見せて右翼団体と衝突するトラブルを起こしていた。毎回、指を切って日本語で抗議文を記す「血判状」を持参していた。

 崔議長と同団体は19年2月の「竹島の日」を最後に松江市内での活動は実施していない。

(鎌田剛)