2005年3月の条例制定後、初めて迎えた「竹島の日」の22日、島根県や同県議会などが松江市殿町の県民会館で、竹島(韓国名・独島)の領有権の早期確立に向け、記念式典とフォーラムを開いた。澄田信義知事らは、1952年の李承晩ラインの一方的な宣言以降、韓国が実力支配を続け、漁業面でも深刻な被害が出ていながら、進展のない領有権問題を、外交交渉で平和的に解決する必要性を強調。同時に、交流は分離して、より促進するよう訴えた。
最初の「竹島の日」となった2006年2月22日を、当時の記事で振り返る。

領有権平和的に解決を 交流促進も訴え 初めての「竹島の日」 松江で記念行事
条例にうたった、竹島の領有権問題に対する世論喚起に向けた啓発活動の一環で開かれた。
式典で、澄田知事は竹島をめぐる現状について「竹島の日条例で、(領有権問題への)関心は飛躍的に高まったが、韓国が50年以上も占拠し、漁業権など、わが国の主権が行使できない状況が続いている」と指摘。
「日韓両国が是は是、非は非とし、冷静に議論し、解決を目指すことが真の親善交流につながると確信する。偏狭なナショナリズムに陥ることなく、歴史的事実を正確に検証し、争点を掘り下げなければならない」と、両国政府の外交努力による決着を強く求めた。
一方で「日韓交流の一層の活発化は歴史の流れで、われわれの責任。自治体間交流と領土問題は切り離し、進めるべき」と力説。昨春、島根県との姉妹提携の破棄を宣言し、...