日本の竹島(韓国名・独島)の領有権の主張を「再侵略」と断じる韓国側の見方は正しいのか。そして、そういった歴史認識を克服し、問題を解決する方策とは-。初めて迎えた「竹島の日」の22日に開かれたフォーラムで、島根県が設置した竹島問題研究会の座長を務める下條正男拓殖大教授、谷口博繁鳥取県立博物館長、舩杉力修島根大助教授の両委員と、外部から招かれた国立国会図書館の塚本孝参事の4氏が専門分野から考察した。
 (2006年2月23日 山陰中央新報掲載)

 

論拠検討し話し合いを

 拓殖大学国際開発学部教授・下條 正男氏

 昨年は日韓友情年だった。そのため、島根県の竹島の日条例の制定を「悪」とするイメージがあるが、そこに問題の深刻さがある。一方が正しく、一方が間違いということはあり得ない。...