教育に新聞を生かす「NIE」の冬季セミナーが17日、益田市常盤町の益田市立図書館であった。教育や新聞関係者16人が対面とオンラインで参加。島根県内の小中学校、高校のNIEチャレンジ校(実践校)計6校が、日頃の取り組みを報告した。
チャレンジ校3年目、大田市立大田西中学校の八波直樹教諭(34)は、「他人事から自分事へ」をテーマに行った全校での実践を発表。授業や課題での記事活用をはじめ、意見文の新聞投稿、生徒会による新聞クイズの掲示、学校図書館による記事や関連図書の紹介など、生徒があらゆる場面で読み、書き、考えた新聞の活用事例を紹介した。
八波教諭は3年間を振り返り、「新聞を身近な情報媒体と感じるようになり、さまざまなテーマに関心を持つようになった。読解力、記述力が向上した」と成果を報告した。
ほかに松江市立大庭小学校、中央小学校、津和野町立津和野中学校、県立吉賀高校、津和野高校が発表した。
セミナーはNIEに取り組む教員の研究組織「県NIE研究会」が主催。NIEやチャレンジ校に関する問い合わせは山陰中央新報社NIE担当、電話0852(32)3414。 (清水由紀子)