【出雲】出雲市東神西町にある「岩坪」(出雲市天然記念物)周辺で、今年もホタルが乱舞している。23日夜も市民らが訪れ、幻想的な光景を楽しんだ。
岩坪は、岩坪川の川床にある甌穴(おうけつ)群。水流による浸食でできた大小五つのくぼみからなり、大国主命の妻、須勢理姫(すせりひめ)ゆかりの地として知られている。
神西自治協会や神西明るいまちづくり推進協議会などが2016年から生息しやすい環境を整え、梅雨の時期にゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルが舞うホタルの名所となった。
23日は午後8時ごろからホタルが飛び交い、国土交通省出雲河川事務所の武内慶了所長らが環境整備した場所を視察し、親子連れが黄緑色のホタルの光に見入った。例年、6月下旬ごろまで見られるという。 (松本稔史)