山口県内の社会福祉法人理事長の佐々木信夫氏(85)が29日、細田博之前衆院議長の死去に伴う衆院島根1区補選に立候補する考えを表明した。政治団体「日本保守党」に公認申請したという。
松江市殿町の県庁で記者会見した佐々木氏は「島根の魅力を引き出しながら人口増加を図る」と強調。山陰新幹線開通の実現や消費税の5%への引き下げなどを公約に掲げた。
佐々木氏は山口市出身で津和野高卒。駒沢大、千葉商科大の両大学院修了。過去に山口県内で衆参両院選に計8回立候補し、落選した。2011年の島根県知事選、19年の参院選鳥取・島根合区選挙区で立候補を表明したものの、資金面の調達を理由に断念した。
補選はこのほか、自民党新人で元中国財務局長の錦織功政氏(54)、立憲民主党元職で党県連代表の亀井亜紀子氏(58)、共産党新人で党県常任委員の村穂江利子氏(55)が立候補を予定。日本維新の会が候補者擁立を目指している。衆院解散・総選挙がなければ4月16日告示、28日投開票となる。
(原暁)