雲南市木次町と島根県奥出雲町にまたがる尾原ダムで2日、非常用水門「クレストゲート」が開き、水を斐伊川へ放流した。雪が降りしきる中、来場者は迫力ある放流を見学した。
【動画】ごう音、しぶき 春の合図 尾原ダム(2022年3月)
クレストゲートは幅11・5メートル、高さ14メートル。ダム最上部に2カ所あり、100年に1度起こるような大規模な洪水の時、開門する。放流はダムを管理する国土交通省出雲河川事務所が動作点検のため行う。水不足や洪水の影響が少ない3月に実施している。

午前11時、放流開始を告げるサイレンが鳴り、ゲートが開くと、大きな音としぶきを上げて水が流れ落ちた。来場者は傘を差しながら、スマートフォンで撮影していた。
奥出雲町の亀嵩小学校2年、藤原琉桃(りゅうと)君(8)は「初めて来た。水しぶきはかからないと思ったけど、かかってびっくりした」と話した。

また、出雲河川事務所が管理する尾原ダムと飯南町の志津見ダムの魅力を発信するダムPR大使に県内外の20~70代の13人が委嘱された。
(狩野樹理)