オリンピアンを育てるのは指導者の一つの夢。その夢をかなえた高村行雄(70)は、現在も故郷の島根県隠岐の島町で週1回、教室を開く。「選手が育つ喜びを間近で感じられるのが指導者の魅力。これはどの年代を教えても変わらない」。マット上で組み合う子どもたちに目を向けると、かつての「くにびき戦士」の表情が和らいだ。

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