バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)もいよいよ後半戦に入り、レギュラーシーズン(RS)も残り3分の1程度になりました。日本代表がアジア・カップ予選で中国から88年ぶりの勝利を挙げるというバイウィーク中の吉報を号砲とし、チャンピオンシップ(CS)に向けて、島根スサノオマジックも強い風を起こしていきたいところです。

 再開後の初戦は「強風」を起こさなければ勝てないであろう一昨季のCSからの宿敵である東地区首位・アルバルク東京でした。島根ファンの方にはとても苦い記憶となっているかもしれませんが、昨季、島根のホームであったCS準々決勝では、第3戦までもつれた末、最後はわずか1点差で競り負けました。

 これはファンだけではなく、球団、そして何より当時から在籍しているプレーヤーには色濃く刻まれていることでしょう。

 そんなチームにとってもファンにとっても後半戦、そしてCSへの道を占うような1節でしたが島根が初戦を勝ち、2戦目をA東京が取りました。CSなら行われるはずの「幻の第3戦」を見たくなるような1節となりました。

 島根はバイウィークを経てウィリアムス・ニカ選手以外の故障はしっかりと癒え、非常にリフレッシュしたように見えました。

 

けがからの復帰が待たれる島根のウィリアムス・ニカ(右)


 戦術面では、途中加入したエドワード・モリス選手のステップアップスクリーン(ポストのポジションからボールマンへピックアンドロールに向かう動き)に行くスピードやタイミング、白濱僚祐選手がハンドラーとなるサイドピックアンドロールからペイントへの侵入、津山尚大選手の今季最...