
ー新型コロナの5類移行からまもなく1年となります。コロナ禍で業況はどう変化しましたか。
新型コロナ流行の少し前からフリマアプリが登場し、コロナ禍の間の断捨離ブームで一気に普及したように思います。
消費者間の取引が活発化したことで、中古品購入のハードルが下がり、リユース人口が増加しました。
2022年に3兆円規模といわれる国内リユース市場は、30年には4兆円まで拡大するとされています。持続可能な開発目標(SDGs)の浸透もあり、今後もニーズは増えていくと思います。

ー 出雲市で4月、大型店舗を新たに出店されます。
リユース書店の「ブックオフ」、オーディオなどの「ハードオフ」、おもちゃの「ホビーオフ」の3業態の複合店舗を出店します。
さまざまな買い取りをワンストップでできるので利便性が高いほか、1カ所で多様な物品を取り扱うことで、家族連れのお客さまにも楽しんでいただける店になります。
今後、新規出店や既存店舗をリニューアルする際には同様に複合型の店舗とし、お客さまのニーズに沿った店づくりを進めていきます。
ー人づくりを経営の根幹とされています。
3カ月に1度、西日本で展開する全27店舗を巡り、店長と意見交換しています。コミュニケーションを大切にしており、会議や食事会を通して距離感を縮めています。
昨年は全国のブックオフのフランチャイズ加盟店約380店舗を対象にしたストアアワードで、米子卸団地店が第3位のブロンズ賞を受賞しました。
お客さまに満足してもらえるよう、店づくりを続けた結果だと思います。

ー個別指導塾などの教育事業にも力を入れています。
リユース事業とは縁遠いように思われますが、相手の目線に立ち理解してもらえるよう考え行動することと、リユース店舗での仲間を気遣う行動が、人に対して真剣に向き合う人財育成の考え方で共通しています。現在は米子市内1校舎ですが、今後増やしたいと考えています。

弊社では、エコ&リユースをキーワードに店舗網を拡大する中で、本から洋服、おもちゃ、家電へと取り扱う商材を広げるチャレンジをしてきました。
この挑戦を支えた社内教育のノウハウを活かし教育事業へも参入を果たしました。 新しい事へチャレンジしたい好奇心と、地域社会に密着したお仕事を通じ、一緒に成長したいという皆さんの力を待っています!

松川優介=鳥取県米子市出身(43歳) 2007年に入社し、21年より現職に就任。
趣味はスキューバダイビング、魚釣りといったマリンレジャーや、冬には大山でスキーやスノーボードを楽しんでいます。
山陰で育ったためか、自然と触れ合う趣味が多いです。最近は、日本100名城を参考に、城跡を巡ったりもしています。
松川商事HP