ー 安全安心を守る警備会社の役割が増しています。

第一にお客さまや利用者に安全を届けることが使命です。人手不足が叫ばれる中で安全な警備を提供していくには、機械化を進めることも必要です。

オペレーターと機械が交通誘導を行うAI搭載警備システムをはじめ、ドローン、セキュリティー機器などを活用したイベント警備や施設警備の実現を目指しています。

業界全体の意識変化はもちろん、自治体や国などにも設置基準の形成と設計の予算化を働きかけています。

ー 人手不足には具体的にどういった対策をしていますか。

2024年問題、2030年問題は警備業界にも影響があります。

デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するとともに、採用部門を増員し、各地の事業説明会、学校主催の企業説明会への積極的な参加や退官した自衛隊員の採用にも力を入れています。

シニア世代には業務量を調整しながら、長く働ける職場づくりをしています。


ー 事業拡大に取り組んでいます。

今後、警備の総合安全業として売り上げが50億円規模の会社になれるよう、投資やM&A(合併・買収)、DXに取り組み、業界を引っ張っていけるように中国地区から全国へ発信や行動をしていきます。

ー 23年にはM&Aを行いました。

建築資材や防災用品の販売・警備業などを展開する山口県の「タイガー安全」を完全子会社化し、広島県の警備員120人が在籍する警備会社「西日本テクニカルハイウェイ」は子会社化しました。

グループ企業を含め約900人、売り上げが50億円規模の企業になりました。大規模イベントの警備など、グループ内で応援要請できるため、多様な需要に応えられます。

ー eスポーツ部を設立しました。

社員の福利厚生の一つとしてスタートしました。若手人材の確保に向けた企業PRや退職者の防止、ゲームを通じた社員の連帯意識の向上を狙っています。募集をかけると想定より多くの応募があり、eスポーツの可能性を強く感じています。

企業警備保障は警備実務だけでなく、さまざまな業務のDX化を推進しています。AIオペレーターなどの資格取得に前向きな方、各種のエンジニア資格取得者も歓迎します。

しかし、機械的な事柄だけでなく、人として成長するために何事もチャレンジ精神で取り組み、リーダーになる人を求めています。

後長利春=島根県飯南町出身(69歳)2010年に代表取締役社長に就任。2020年に現職の代表取締役会長に就任。

・(一社)全国交通誘導DX推進協会 監事
・(一社)島根県警備業協会 副会長
・島根県防犯設備協会 会長
趣味=音楽鑑賞(ジャズ)

企業警備保障HP