浜田市が存廃判断の再検討を始めたサン・ビレッジ浜田のアイススケート場=浜田市上府町(資料)
浜田市が存廃判断の再検討を始めたサン・ビレッジ浜田のアイススケート場=浜田市上府町(資料)

 市長が必要性を再検討すると明言した浜田市上府町のアイススケート場「サン・ビレッジ浜田」について、市が28日の市議会総務文教委員会で、年間1万3500人の利用者があれば単年度収支で黒字化が可能との試算を公表した。新型コロナウイルスの影響を受けた直近の2020年度の利用者数約5200人の2・6倍となる。設備が老朽化した影響で営業期間を短縮する前は1万人前後が利用しており、設備更新がポイントになる。 (勝部浩文)

 年間収支の見通しは、20年度より1カ月長い6カ月余り営業し、入場者数が9400人だった17年度を基に試算した。810万円の赤字を、設備更新によって維持管理費を圧縮することで330万円まで減らし、さらに利用者数が1万3500人だった場合に、黒字となるという。

 市は同時に、当初約2億円と見積もっていた冷凍機や照明のLED化などの設備更新費が、概算とした上で1億4千万円程度に抑えられる見通しも示した。

 スケート場を廃止して多目的屋内広場に用途変更する場合は、照明のLED化と人工芝の敷設に7400万円が必要な半面、維持管理費は大幅に下がり、年間収支は250万円程度の赤字になるという。

 施設を所管する市の岡田泰宏教育長は取材に対し、原則廃止としたこれまでの判断は、市民のスポーツ施設として存続させるかどうかが基準だったとした上で「町田さん(フィギュアスケート元五輪代表の町田樹氏)に市外から人を呼び込む施設として活用するという視点をもらった。計画の判断過程に疑義を指摘する市民の声もあり、再検討を進めている」と話した。