―廃棄物処理施設の設備は大きく進化しています。

 潮見工場(境港市潮見町)に、特別管理産業廃棄物を含む、さまざまな廃棄物に対応した焼却炉を新設します。

高効率発電機能を兼ね備えた新焼却炉の稼働予定は夏ごろで、処理能力は1日当たり93.6㌧になり、廃棄物の安定的な処理と、従来の量をはるかに上回る発電が可能になります。

自家消費する一方、地域へも電力を供給していく計画です。地域活性化にも貢献すべく、海藻の陸上養殖にも利用し、エネルギーを循環させます。
 

―創業52年を迎えた中、今期はグループ全体の組織経営ビジョンの策定に取り組まれています。

企業は「人」なり、です。誰もが自分が輝いていると思える職場であることが理想で、若年層の定着率向上を目的にした魅力的な職場づくりや人づくりも、その一環として取り組んでいます。

策定に当たっては、手始めにグループ社員一人一人に仕事観などに関する約70問のアンケートを実施しました。大切にしているのは賃金だけでなく、働きがいや達成感などが重要なファクターであることが再確認できました。

経営陣や管理職の考えがすべてではなく、一人一人の主体性を尊重した職場環境の醸成を図っていくことが重要だと考えています。

 

―環境に関する次代の動きも読みながら、専門としている廃棄物処理の分野以外でも、さまざまな事業を展開しています。

 2015年にグループの一員となった建設コンサルタントの「エイチテック」(広島県福山市)では、汚染土壌の調査なども業務としています。

土地汚染対策法に基づき、人への健康被害リスクの軽減を図るべくさらに需要は増えると見込んでいます。環境事業においては、社会情勢や法改正などもとらまえながら、事業をしていくことが肝心です。

グループではこれからも廃棄物の適正処理などを通じ、「地域にとってなくてはならない存在」であり続けるよう、精進していきたいと考えています。

 

 
 

 今世代の若者は社会貢献や環境への意識が高く、当社においても清掃ボランティアに若手社員が積極的に参加する姿勢を頼もしく感じています。

三光グループは地球環境保全を事業の柱に持続可能な社会の実現を目指しています。価値を共有できる人材を求めています。

 

三輪陽通=島根県安来市出身(56才)2018年から現職に就任。

関東の学校を卒業後、父の創業した三光へ入社。42才の時に三光(当時)の代表取締役に就任。

事業領域の拡大と共にグループ体制へ移行、現在に至る。「健全な精神は健全な肉体に宿る」をモットーに、ゴルフ、ロードバイク、筋トレなどで体を鍛えてます。

三光ホールディングス(株)HP