見頃を迎えた医光寺のしだれ桜=益田市染羽町
見頃を迎えた医光寺のしだれ桜=益田市染羽町

 益田市染羽町の古刹(こさつ)・医光寺の雪舟庭園で、樹齢約450年と伝わるしだれ桜が見頃を迎えた。薄紅色の花が陽光に映え、春風に揺れている。

 画聖・雪舟が室町時代に作庭したとされる国指定史跡・名勝の庭園。樹高約10メートルの古木が斜面に根を張る。鶴をかたどった池に浮かぶ亀島の上に枝が垂れ、来観者が花をめでている。

 広島市西区から訪れた無職藤田隆さん(71)は「50年ほど前から毎年訪れている。良いタイミングで来ることができてよかった」と話し、カメラのシャッターを切った。

 同寺によると21日ごろ開花し、現在は五分咲き。家根原宗丈住職(54)は「4月初旬まで楽しめそうだ。多くの人に見ていただきたい」と話した。

 拝観時間は午前8時半から午後5時半まで。拝観料は一般500円、高校生300円、中学生以下無料。
(中山竜一)