
―コロナが5類に移行し、経済活動に活気が戻りました。
イベントなどが復活し、当社がデザインしたキャラクターのパネルで子どもたちが記念撮影する姿を見て、リアルの世界が戻ってきたことにほっとしました。
人と人とのつながりを大切にしているので、触れ合いが生まれることが何よりです。
広告、ポスター、商品パッケージなどの受注が増加していることからも活気が戻ってきているなと実感しています。
―女性が活躍できるように行動計画を策定されています。
社員16人中6人を占める女性は大切な人材です。セミナーなどでスキルアップをしてもらっていますが、重視しているのは、人として成長してもらうことです。
普段からコミュニケーションを取っており、秘書検定を受けたいと自発的に言ってきてくれた女性は、2級を取得して希望をかなえました。
結婚、出産などで一度休職しても戻ってくる予定の社員もいます。働きやすさを感じてくれているのでしょう。

―働きやすく明るい職場づくりの秘訣はありますか。
スキルよりも人間力を高めることを第一に考えています。普段の会話でも業務のことより、社員がどんなことを考え、どんな方向に進もうとしているのかを理解するように努めています。
朝礼では毎日記入する人材育成冊子を使い、さまざまなテーマで自身のビジョンや振り返り、感謝の気持ちを書いてもらいます。
月の終わりに全員の文章に目を通しますが、内容や文章の表現などから、成長ぶりが感じ取れます。月に一度の勉強会も開いており、自身のポジションで経営についての考えを発表する場や、週一回、「にこにこ会」と名付けたおやつタイムを設け、交流を深める工夫をしています。
―メタバースの取り組みなど将来像をどう描いておられますか。
今後3Dによる仮想空間を活用した需要が出てくるとみており、展開方法などを検討しています。一方、雇用継続が最大の地域貢献だと考えており、毎年採用を続けたいです。

若い皆さんには、普段から「自分で未来を拓く」という意識を強く持ってほしいと思います。
それは、次に続く世代にも引き継がれます。
職場や社会の楽しくて魅力的な未来づくりに向けて共に頑張りましょう。

瀧尻雄也=島根県松江市出身(40歳)2017年より現職
Uターンした後、本格的にゴルフを楽しむようになりました。月に2、3回は大山周辺など山陰両県のゴルフ場に出かけてプレーしています。気分転換に最高です。